陸軍中野学校二俣分校址碑

3月中旬、静岡に行った際に立ち寄った場所。



ちょっと近くに駐車。


由来：
昭和十九年、大東亜戦争愈々苛烈を加うる秋
陸軍中野学校は、有激選幹部要員要請のため
ここ遠州二俣、旧工兵第三聯隊厩舎を選びて
分校を開設、教育を受けたるもの、四期、
八百有余名に及ぶ。

「誠」に結ばれし若武者は、或る北海、南溟
の各地に、或は本土防衛の要衝に奮戦し、
その任に殉じたもの少なからず。


二俣分校の見取り図。
浴場や炊事場も。

当時の状況。
写真じゃないけど、絵でも臨場感が伝わったり。


錨。


渡河訓練船錨：
この「いかり」は、明治末から大正はじめにかけ
陸軍師団豊橋18連隊の工兵隊員が大園地内で、
天竜川架橋演習に用いた渡河訓練用錨です。

鉄線を錨で固定し横に並べ、その上に板を渡し
架橋をつくるものです。

錆びついているが、当時としては画期的な
ステンレス製で作られた錨です。


ここまでくると激落ちくんでも
錆は落とせないだろうな。


昭和19年の秋に入学したのに、その翌年には
終戦になると生徒は思わなかっただろうな。
と思いつつ見学完了。

コメント 10

小野田寛郎少尉が二俣分校のOB ですね
by deepredcocktail2 (2020-04-09 23:54) 

ほんと絵からも当時の臨場感が伝わります。
お前はバイクで突撃だと言われそう(笑)
by yamatonosuke (2020-04-10 02:06) 

近くに住んでいるのにまだ訪れたことがありません。
中野学校二俣分校と聞くと小野田さんを思い出しますが、自由な雰囲気もありながら、ゲリラ戦を想定した厳しい訓練がされていたそうですね。
by ハマコウ (2020-04-10 04:25) 

もう錆びついてしまったとはいえ、大事に保存したいですね。
ピカール液使ってもだめですかね
by いっぷく (2020-04-10 05:43) 

中野になくても陸軍中野学校なんですね(＠_＠;)
しかし、これはまた味のある絵ですねぇ(￣◇￣;)
by middrinn (2020-04-10 07:49) 

こんにちは。
中野学校って、普通の兵隊さんじゃなくて、情報戦とかのエキスパート養成だったと聞き及んでますが...
横井さんは、２回召集されて、グアムでサバイバル
小野田さんは、諜報活動で戦闘継続、出て来た時も、士官と兵隊以上の開きがあったような

by HIRO (2020-04-10 21:02) 

皆様コメントありがとうございます。

>deepredcocktail2さん
なんと小野田さんが。エリートが集められたと言う。

>yamatonosukeさん
バイクに銃をもって突撃とか、北斗の世界だったり。

>ハマコウさん
天竜区役所すぐ近く。ジャングルで29年生き延びられるのが脅威ですね。

>いっぷくさん
野外保存なので、錆化が進む可能性も。磨きは大変そう。

>middrinnさん
海軍の江田島と双璧する学校だったのかも。まさに中野ブランド。

>HIROさん
小野田さんは英語が堪能だったとか。士官オーラがあったのかも。
by tai-yama (2020-04-11 19:10) 

こんにちは。
　＞英語が堪能
兵役検査前は、上海の商事会社で働いていたそうで、そういう特技があったから？中野学校に
https://ja.wikipedia.org/wiki/小野田寛郎

　＞士官オーラ
いやいや、少尉は士官ですが（笑）
横井さんは、伍長でグアムに派遣され最終的に陸軍軍曹
https://ja.wikipedia.org/wiki/横井庄一
by HIRO (2020-04-11 21:35) 

ほぼ説明版だけの遺構ですね。
錨は言われないとわかんない（笑）
by 響 (2020-04-13 14:18) 

>HIROさん
コメントありがとうございます。
上海で働いていたと言う事は中国語もできたのかもしれませんね。
士官と軍曹ではやはり見えないオーラーみたいな関係があるかも。

>響さん
コメントありがとうございます。
さすがに戦中の軍隊学校なので、跡形もなくなっていると言う・・・
陸軍学校なのに錨なんだ！と最初は思ったりしました(笑)。
by tai-yama (2020-04-14 00:31)